パワーコンディショナーは設置個所によって発電効率に大きな影響が出ます。どのような要因があり、どこに設置すると損失が少なくなるか把握して適切な場所を選べるようにしましょう。発電した電気の損失を抑えるために、配電盤の近くに設置してケーブルを短くします。ソーラーパネルとパワーコンディショナーを結ぶケーブルでは影響はほとんどありませんが、配電盤と結ぶケーブルでは電気の損失が発生します。
また、ケーブルが長いと電圧が上がってしまい、電圧抑制が発生しやすくなります。電圧抑制は電線内の電圧を法律で定められた範囲にするための制御であり、電圧が上がり過ぎると出力を停止するので発電効率が低下します。この機能が働いているときはランプなどで分かるようになっているので、効率が悪いときは電圧抑制の発生状況を確認し、頻発しているのであればケーブルを短くできるように設置個所の変更を検討する必要があります。熱に弱いパワーコンディショナーには故障を避けるための温度抑制もあるため、温度も上がり過ぎないようにします。
屋内型の場合、通気性の悪いところに設置すると排熱効率が悪くなるので、密閉した空間は厳禁です。屋外に設置する場合、直射日光が当たってしまうと熱せられてしまうため、通気性の良い日陰に置くのが適しています。また、屋外型では耐水性がありますが、パワーコンディショナーの寿命を長くするために、雨が当たらない場所に設置するのが好ましいです。