エコでクリーンなエネルギーとして太陽光発電が注目されています。国のエネルギー政策の一環で、設置に対する補助金や安定した売電収入の確保などいろいろな政策の後押しの影響を受け、一般家庭にも短期間に広く取り入れられるようになっていきました。太陽光発電のシステムの中でパワーコンディショナーは太陽光によって発電した直流電力を、家庭で使用できる交流電力に変換するために必要な装置です。パワーコンディショナーは大きく分けるとインバーターと系統連係保護装置、さらに絶縁変圧器で構成されています。
インバーター部は太陽光パネルによって発電した直流電力を一般家庭の電気製品で使える交流電力に変換する役割を担う部分です。インバーターによって電気の周波数を変換し、電力会社と同じ周波数50/60Hzに変換して家庭で使える状態にする役割をします。系統連係保護装置というのは、発電した電力を電力会社との連携の際に必要な制御や保護などを行う部分です。太陽光発電システムが系統の保安や電力品質を確保するための規定を満たすための設備で、太陽光パネルの能力を引き出すための機能を持つものもあります。
絶縁変圧器部は万一システムが故障した際に、太陽電池の直流電力が誤って配電線へ流出するのを防ぐ役割をします。パワーコンディショナーが直流から交流へと変換する際に発熱による変換ロスが発生し、それを変換効率と呼びます。現在の所変換効率はおおむね96%~93%程度と言われています。